言葉は私たちに、
沢山の力を与えてくれます。
その1つは、
言葉を用いることで、
わたしたちは、
先人たちが培ってきた、
知識や知恵を効率的に学ぶことができることです。
例えば、
子どもが初めて「月」を見て、
あれは手がとどかないけど、
なんだろうと思ったとき、
子どもは親から、言葉を通じて、
「月」という名前や、月の満ち欠けについて
学ぶことができます。
もし、言葉がなかったら
子どもたちは、
自分で望遠鏡を覗くなりして、
月のことを調べていかなくてはなりません。
子どもは言葉を学ぶことで世界を作る
子どもは、親や周りの人から、
言葉を教わり、たくさんの言葉を積み重ねていくことで、
自分の中に、
「世界のモデル」を効率的に組み上げていきます。
言葉を学ぶということは、世界を作るということなのです。
この「世界のモデル」は、
言葉という、社会に共有された概念によって
成り立っていることから、
社会と共有されている「わたしたちの世界」
ともいえるものです。
言葉で世界を説明することを意識する
子どもたちの「世界のモデル=わたしたちの世界」を
豊かにしていくことで、
世界に対する理解を深め、
社会の課題解決や
新しい価値の創造に取り組むことができるようになります。
子供が、
豊かな「世界のモデル」を創れるようになるためには、
言葉が世界を記述していることを、意識的に伝えていく必要があります。
私たち親自身も、
世界が言葉によって、どのように表現されているかに敏感になった上で、
この世界のことを、豊かな言葉を使って子どもたちに伝えていきましょう。
子育てのポイント
・世界は言葉でできていると感じられるように、
街を歩く時、いろいろなものを指差して、名前を教えてあげましょう
・名前を教えるときは、「赤い車」、「青い空」など、
修飾語句も合わせて、教えてあげましょう
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