子供がもっと「発話」したくなる、「言葉の力」の実感方法

「ママ」、「パパ」と子供が初めて言葉にしたとき、
わたしたちは、「おおっ!」と驚き、
そして、とてもうれしい気持ちなります。
子供が新しい成長の段階に達したのだと、
感慨深く感じますよね。

そして、親心としては、
なるべく早く、沢山言葉を覚えて賢く育ってほしい、
と思ったりするのではないでしょうか。

では、どうしたら、
子供は言葉を沢山吸収していってくれるのでしょうか?

日常にある「わたしたちの世界」

これまで、「ありのままの世界」について、
それは、視点範囲がなく、さまざまな捉え方が可能な、
ただ、因果関係が存在する世界だ、
という話をしてきました。

しかし、そのような世界は、
想像しづらく、
とても縁遠いものに感じます。

なぜなら、わたしたちにとって、
生きていく意味があるのは、
一緒に暮らす人達がいて、
手に届き、触れることのできるモノゴトがある、
日常の世界だからです。
「わたしたちの世界」は、日常にあるのです。

「言葉によって共有された世界」の力

そんな「わたしたちの世界」は、
モノゴトに名前がついている、
「『言葉』のある世界」です。

わたしたちは、言葉を通じて、
「この世界はこうである」という見方を共有しています。
つまり、「わたしたちの世界」とは、
「言葉によって共有された世界」なのです。

わたしたちは、言葉を使って、
世の中のモノゴトに対する見方やストーリーを共有し、
それを踏まえて、
共通の目的を設定して、集団で協力して、
大きな力を発揮してきました。

例えば、過去においては、
世界の成り立ちを神話や星座で説明したり、
社会を統治するための権限が王様に与えられている
といった理屈を作ったりしました。
そうしたことによって、多くの人がまとまって行動できるようになり、
街を作ったり、農業をしたり、外敵と戦ったりしてきたわけです。

ですので、わたしたちは、個人としても、
「言葉によって共有された世界」を深く理解するほど、
社会に関わりやすくなり、力を発揮しやすくなるのです。

言葉の力を実感させる

子供に、「沢山の言葉を覚えて使いたい」と思ってもらうには、
自分が望むことを叶えるには、意思疎通が必要なこと、
そして、意思疎通のためには、言葉が必要だと実感することが大切です。

さらに、その言葉というものが、
わたしたちが「世界をどう見ているのか」という
世界に対する共通認識なのだということに
気がつくことも大きな助けになります。

だから、子供たちには、
まず、たくさん話しかけて、
意思疎通の楽しさを日々感じさせてあげましょう。

その際になるべく意識したい点は、
・子供の心情に寄り添う
・子供の望みが叶ったり、困りごとが解消したり、笑って楽しめたりするなど、
意思疎通が結果に結びついたと実感できるようにする
・言葉をたくさん覚えるほど、できることが増えていくと実感できるようにする
ことです。

そして、その上で、
世界のモノゴトにはたくさんの名前がついていて、
それらの言葉が集まって、
この世界の見方になっていることに気が付かせてあげましょう。

具体的には、
・実際のモノゴトに触れながら、言葉をおぼえる
・図鑑などで、モノゴトがどのようなカテゴリーに分けられているかを学ぶ
ことなどにより、言葉の関係性にも踏み込んで理解を深めたいところです。

なお、toyboxでは、
身近な100語を学びつつ、
「言葉をカテゴリーに分けること」に力点をおいた、
1歳半検診を力に変える」というワークブック絵本を出版しています。
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変化する世界

さて、これからしばらく、
「わたしたちの世界」
について、話を進めていきたいと思います。

次回は、「わたしたちの世界」がどのように作られ、
変化しているのかについて
みていきたいと思います。

あなたが最近気がついた、「世界の変化」は
どのようなことでしたか?

それでは、また。
Ciao!

サム・ボーナ

P.S.
インスタグラムツイッターでも発信しています。
遊びに来てくださいね!

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