わたしたちは、子供に、まず、「ことば」を覚えさせようとします。
「ママ」、「パパ」と子供が話し始めたとき、
子供の成長を実感しますよね。
「ことば」の重要性に早くから気がついた子供は、
コミュニケーション能力や考える力が高まっていきます。
それがなぜなのか、本当の理由を考えてみたいと思います。
「ことば」とは何か
わたしたちは、誰かに気持ちや考えを伝えるのに
「ことば」を使います。
「ことば」とは、いったいなんだと思いますか?
「ことば」の本質は、社会に共有された、世の中のモノゴトに対する記号です。
その記号は、社会が「どのように世界を捉えているのか」を表しています。
つまり、わたしたちは、「ことば」を学ぶ時、
「社会がどのように世界を捉えているのか」も学んでいるのです。
「ことば」を学ぶほどコミュニケーション能力と考える力が高くなる
わたしたちは「ことば」を深く習得することで、
社会に共有されている世界に対する捉え方に基づいて、
モノゴトをより精緻に描写できるようになります。
それによって、
周りの人たちと効率よくコミュニケーションし、
コラボレーションすることができるようになります。
また、「ことば」という「考える」ための材料を増やすことで、
考えらえることの範囲を広げることもできます。
「ことば」を学ぶほどコミュニケーション能力や考える力が高まる
本当の理由は、
「ことば」を学ぶほど
「社会がどう世界を捉えているか」について
わたしたちの認識の正確性を高め、
広がりを出すことができるからです。
「ことば」がわたしたちを「社会的存在」にする
子供が、生きる意味を見出し、
高いモチベーションを持つようになる
第一歩として、
わたしたちが社会と繋がっている、「社会的存在」であることを
実感することが大切だという話しをしました。
この、わたしたちが「社会的存在」だということについて、
もう一歩視点を深めてみましょう。
ポイントは、
わたしたちが、親や周りの人から「ことば」を学ぶ時、
わたしたち自身の「世界に対する見方」も
「社会が世界をどう見ているのか」
に大きく影響されるということです。
また、もう1点、
わたしたちは、「ことば」を「考える」ためにも使っています。
「ことば」という考えるための材料を周りの人から学ぶわけですから
わたしたちの「考え」自体も、
「社会が世界をどう見ているのか」に大きく影響を受けています。
つまり、わたしたちは周りの人たちから「ことば」を学ぶことで、
わたしたち自身の世界に対する捉え方や、考え方に、
「社会の世界に対する見方」を取り入れているのです。
このことを理解すると、
わたしたちが本質的に「社会的存在」である、
ことがさらに実感できるのではないでしょうか。
「ことば」を学ぶことを自分ゴト化する
子供たちは、
「ことば」を学ぶことが、
社会のものの見方を学ぶことや、
自分の考えの幅を広げることにつながるのだと気が付くことで、
その重要性を認識することができます。
そして、「ことば」を深く学ぶことで
コミュニケーション能力、コラボレーション能力、深く考える力を
より身につけることができるようになります。
子供たちに学んでほしいことは、
・「ことば」が「社会の世界に対する見方」を表していることを知る
・「ことば」を通じて、わたしたちが社会と深く結びついた存在であることを実感する
・「ことば」によって、コミュニケーションの精度や効率が高まることを知る
・「ことば」によって、考えらえることを広げられることを知る
といったことなどになります。
さて、今回は「わたしたちと社会とのつながり」の実感を深めるために、
「ことば」に着目しました。
次回は、さらに、「時間」という側面から、
「わたしたちと社会のつながり」について考えてみたいと思います。
あなたは、「時を超えて」社会的なつながりを感じることはありますか?
少し、考えてみてください。
それではまた、お会いしましょう。
Ciao!