地頭が良くなる反対語

子どもの地頭を良くするためには、
どのようなことをしたら良いのでしょうか?

あまり、着目されていないことですが、
人間の認知のプロセスから考えて、
「反対語を学ぶ」ことが効果的だということについて
お話します。

子どもは自分の興味に従って学ぶ

子どもたちは、
成長するにしたがって、
少しずつ、自分の内面の世界を作っていきます。
そのとき、子どもたちは、
自分が必要だと感じるものや、
興味を持ったものを中心に知識を取り込んでいきます。

実際の世界には、無限に情報があり、
それら全てを吸収することは不可能です。
そのことを子どもたちは、直感的に感じ、
自分に関連性がある情報だけを、取り入れようとします。
例えば、ママが発する言葉は、とても大切なので、
一生懸命聞こうとします。
逆に、興味が無いことは、
なかなか子どもの中に入っていきません。

そして、子どもは成長するにつれて
自分にとって必要と感じるものや
興味を持つ対象も変化していき、
それに合わせて、習得する知識も自然と広がっていきます。

幼児教育サービスが的をはずしていること

世の中の複数の早期教育を手掛ける
幼児教育サービスが、
的をはずしている部分があるのは、
子どもの興味関心に関係なく、
知識を詰め込もうとする姿勢です。
たとえば、1歳の子どもに、
都道府県名と県庁所在地を教えたり、
世界各国の国旗や国名の漢字表記で覚えさせたりするのは、
学習効果が低いものです。

世の中に無数に存在する情報の中で、
いつかテストに出るからという理由で
1歳児の生活に無関係の事柄を覚えさせるのは、
子どもの学習意欲にとってもプラスになりません。

大人がすべきサポートは、
基本的には、子どもの興味に従って、
学びの機会を探ることなのです。

考える力の根幹に絞って教え込む

しかし、ただ子どもの興味の赴くまま
学ばせることが全てというわけではありません。
考える力の根幹となる大切な要素については、
体系的に教え込むことも効果的です。
これには、
モノゴトをカテゴリーに分ける力、
モノゴトの属性を多面的に捉える力、
構造的に捉える力が含まれます。

そして、特に早い段階で知識として増やし、
慣れ親しんでおきたいのは、
属性や構造に関する、具体的な概念です。

例えば、
・硬さ、厚さ、重さなどの、モノゴトの性質
・上下左右、前後、遠近などの、空間的概念
・分量、数、などの数量的概念
・早い遅い、過去未来などの時間的概念
・生死、健康病気などの生物学的概念
・平等・不平等などの社会的概念
など、これらの概念を整理しながら習熟していくことで、
モノゴトを分析し、考えるための視点を増やすことができます。

1歳の子どもがペットボトルの蓋を開けるときには、
ペットボトル本体と蓋に分けて、構造的に捉えたり、
蓋の硬さや厚みを確かめたり、
左右に回転させるなど試したりするわけで、
そうした概念に習熟しているほど、
試行錯誤の幅が広がるわけです。

子どもにとっては、
考えるための切り口の種類や具体的な項目を知り、
それらを活用することで、
考える楽しさを感じることができます。
そして、その楽しさがあるからこそ、
さらに考えるための視点を興味を持って習得することができます。

大人は、
この学びのサイクルを作るための、
基礎となる枠組みを作るお手伝いをするのが
望ましいです。

そして、そのためには、
考えるための切り口をランダムにではなく、
どのようなときに、どのような視点で考えればよいのかを
連想しやすいように、
整理しながら、習得できるようにすることが大切です。

考えるための視点を学ぶ「ことばの まほうつかい」

トイボックスでは、
考えるための視点となる概念を
整理して学ぶための、フラッシュカードのような絵本シリーズ
ことばの まほうつかい」を作成しています。

第1巻では、「モノゴトの性質」に関する概念を集めており、
大きさ、長さ、重さ、など12組の反対語を
4つの繰り返しの事例を通じて学びます。

第2巻以降では、空間的概念や数量的概念など、
種類別に、反対語を学びます。

「地頭を良くするために反対語を学ぶ」という視点は、
とてもシンプルではありますが、
私たちの認知のプロセスに深く根ざした
学びについての気づきです。

ぜひ、お子さんと一緒に、
世界を解きほぐすための言葉に触れる旅を楽しんでください。

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