変化の大きな時代を生き抜くために、
子供たちには、
柔軟な発想が求められています。
そのためには、モノゴトに対する、
ユニークな視点だけでなく、
「そんなことまで考えていたの?」
と思うような、発想の広さも大事になります。
なぜなら、
今見えている範囲の外に
モノゴトの変化の兆しがあったり、
変化に対応するための材料が
潜んでいたりするからです。
そんな、視野が広く、
「大きな発想」のできる子供に育てるには、
どうしたら良いのでしょうか?
「スコープのない世界」
これまで、
「自分らしく生きて、社会の役に立つ」ための、
最初のステップは、
「ありのままの世界を知る」ことだという
話をしてきました。
では、「世界を知ろう」としたとして、
何を知れば、世界を知ったことになると思いますか?
「世界」という言葉は、
「全体」を示す言葉です。
ところが、
今のわたしたちには、
言葉どうりに「全体」を把握することはできません。
どういうことかというと、
わたしたちの世界は、
地球のある太陽系と天の川銀河があり、
銀河が集まる銀河団があり、
さらに、銀河団が集まってできている、
ということはわかっていますが、
それを超えて、
宇宙全体がどのような大きさなのか、
わかっていないのです。
また、一方で
ミクロな世界に目を向けると、
あらゆる物質は、素粒子で構成されている
ことはわかっていても、
素粒子をさらにもっと小さな単位に
分けることができるのかということも
わかっていません。
つまり、
「ありのままの世界」は、
小さな方向にも、大きな方向にも、
ほぼ無限に、連続的に、広がっている、
「スコープ(範囲)のない世界」なのです。
一人ひとりが世界のスコープを決める
「スコープのない、ありのままの世界」の
どの範囲を切り出して
「世界」として意識するのかは、
わたしたち、一人ひとりが決めることです。
このことを、
より明確に意識するためにも、
「ありのままの世界」にスコープがないことに
気が付くことが役立ちます。
そして、
自分自身でスコープを決める意識が高まれば、
他の誰かが決めた、
「これが世界だ」という固定化された見方に
とらわれることを避けやすくなります。
また、自由に、柔軟にスコープを変えていくことで、
全体観を持ってモノゴトを見たり、
より細かな点に気が付いたりすることが
できるようになるはずです。
さらに、
モノゴトに対する
「自由な視野」と「自由な視点」を
組み合わせることで、
着眼や発想を大きく広げることができます。
子供の「大きな発想」を育てるには
「大きな発想」のできる子供は、
モノゴトを捉えるスコープが、広く、柔軟です。
そうした、「自由な視野」を培うためには、
身の回りのモノゴトについて、
視野を広げたり、狭めばりする
問いかけをすることが効果的です。
例えば、
・家の外はどうなっているか。さらにその外はどうなっているか
・家の中には、どんな部屋があるか、部屋にどんなモノがあるか、
そのモノはどんな部品でできてるか
・鳥からみた世界はどんな感じか
・虫からみた世界はどんな感じか
などについて話してみてください。
「言葉のない世界」
さて、今回は、
「ありのままの世界」は、
「スコープのない世界」だという話をしました。
次回は、「ありのままの世界」
のさらにもう一つの側面、
「言葉のない世界」について
考えてみたいと思います。
以前、「言葉」を学ぶということは、
「社会がどう世界を捉えているか」を学ぶことだ、
という話をしました。
言葉は時代によってどんどん変化し、
次々と新しい言葉が生まれ、
そして、使われなくなっていきます。
あなたが、最近知った、新しい言葉なんですか?
どうして、その言葉が生まれと思いますか?
ぜひ、考えてみてください。
では、またお会いしましょう。
Ciao!
サム・ボーナ
知育 #幼児教育 #モンテッソーリ #知育ママと繋がりたい #早期教育 #育児 #知育ママ #知育パパ #教育 #子育て #学び #鳥の目
1234567890