私たちは、
周りの人たちと、
モノゴトに対する共通の認識を持っています。
その共通の認識があるからこそ、
言葉を使ってコミュニケーションし、
社会生活を営むことができています。
この共通の認識とは、
社会が、世界をどのように捉えているのかという
「世界のモデル」を共有しているということです。
この「世界のモデル」というものが、
どこにあるものかを理解することで、
私たちは、より円滑にコミュニケーションし、
より生産的に活動できるようになります。
一人ひとりの中にある、「共有された世界」
私たちのコミュニケーションの基盤になっている
モノゴトの共通認識は、
実際には、私たち、
一人ひとりの頭の中にあります。
例えば、
子どもが、歴史の教科書を読んだのなら、
それぞれの子どもの中に、
教科書で語られる歴史のストーリーが構築されます。
あるいは、
太陽が地球の周りを回っているのではなく、
地球が太陽の周りを回っているのだ、と聞いたのなら、
私たち一人ひとりの頭の中に
地球が太陽の周りを巡るイメージが浮かぶわけです。
ただし、
私たちは、
話を聞いたときに、
それぞれ少しずつ異なる理解の仕方をするので、
私たちの共通認識は、
それぞれが、少しずつことなるものになっています。
つまり、社会に「共有された世界」は、
どこかに絶対的なものとして存在しているのではく、
一人ひとりの中に、「社会は概ねこのように認識しているはず」
としてあるものなのです。
ですので、「共有された世界(共通認識)」とは、
実際には、主観の中にある、
「共有されていると思われる世界」なのです。
相手の「あたりまえ」意識する
このように、共通認識にはそれぞれズレがあることから、
私たちの、普段のコミュニケーションも実際には、
「おおまかに、話は噛み合っている」という状態になっています。
そして、そのズレがあるため、
話が全然噛み合わない、ということも、
起こるわけです。
ですので、
「相手がどのような認識を持っているのか」
を常に意識することで、
認識のズレを把握し、出来る限り埋めることで、
より円滑にコミュニケーションすることができるようになるわけです。
要するに、私たちは、
それぞれ「あたりまえ」と思っていることが違うので、
相手が「あたりまえ」に思っていることを確認しながら話をすると、
コミュニケーションがより円滑になる、ということです。
子育てのポイント:「あたりまえ」が異なることに気づかせる
私たちが、世界をどう認識しているのかについて、
細かく話をしてきましたが、
子どもたちが、世界と関わっていく上で、
自分自身と、社会と、世界の関係がどうなっているのかを
正確に理解しておくことは大切です。
その関係性についての理解が正確であるほど、
現実、客観、主観を切り分けて考えれるようになり、
思考の切れ味が鋭くなるはずです。
社会の共通認識に関しては、
「あたりまえ」と思っていることが、
人ぞれぞれ少し異なる、ということを
まず、子どもたちに気づかせてあげましょう。
そして、相手の「あたりまえ」と
自分の「あたりまえ」がどう違うのかを把握し、
その違いを埋める対話力を
身につけさせてあげましょう。
そのためには、例えば、
・両親と子どもが思っている「あたりまえ」の違いについて話をする
・先生と生徒で思っている「あたりまえ」の違いについて話をする
・友達と、どんな「あたりまえ」が違いそうか考えてみる
・沢山の異なる赤色の紙を準備して「赤」と聞いて、どの色を思い浮かべるか試す
・犬の写真やイラストをたくさん準備して、「犬」と聞いて、どれを選びたいかを聞く
・友達と、家の絵を描いてみて、お互いに絵を見比べてみる
ことなどを、してみてください。
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