子供たちには、
多くの人の役にたつように活躍してほしいと
期待するのが親心ですよね。
そして、できれば、
大きなスケールで
「グローバルに活躍してほしい!」
と思ったりしてしまいます。
でも、いきなり
子供の「グローバル」な意識を育てようと思っても、
なんだか距離のあることのように感じますよね。
実は、子供のグローバルな意識を育てるには、
身近な取り組みから始めることが大切です。
前回までのトピック
これまで、
子供たちが、生きる意味を見出し、
高いモチベーションを持つようになる、
第一歩として、
わたしたちが「社会的存在」であることを
実感することが大切だという話をしました。
そして、わたしたちの「社会的なつながり」が
世代を超えて、
「時間的」にも広がっていることをみてきました。
今回は、「空間的」な面に着目してみましょう。
境目のない空間
わたしたちは、
身の回りの空間を共有しています。
そして、その空間は、境目なく、つながっています。
そのため、
自分がいる場所で行ったことは、
周りに影響を及ぼしますし、
また一方で、
わたしたちは、周りの出来事の影響を受けています。
例えば、身近なところでは、
もし、わたしたちが
家の庭の手入れをせずに放っておいたら、
害虫が発生して、近隣の人に影響が及ぶかもしれません。
そして、同じことが、
グローバルな規模でも起きています。
経済活動による大気汚染や
プラスチックごみによる海洋汚染、
紛争による難民問題などは、
空間が境目なくつながっているために、
場所を超えた、グローバルな問題となっているのです。
想像力と知らない人への配慮を培う
子供のグローバルな視点や考え方を育てる
ポイントは、
社会が空間的につながっていて、
自分がいる場所で起こったことが、
離れた場所にも影響を及ぼすこと、
また、その逆の影響もあることを
意識することです。
そして、その離れた場所に住む、
知らない誰かのことを想像して、
配慮した行動をとれるようになることです。
だから、子供たちには、
まずは、身近なところから、
これらのことに気がついてほしいところです。
- 自分の身の回りのことは、離れた場所にも影響を与えている
- 離れた場所の出来事も、自分の身の回りのことに影響を与えている
- 自分の場所で起こったことは、離れた場所にいる、知らない人にも影響を与えている
これらについての気づきがあれば、
社会の空間的なつながりに対する意識を
少しずつ世界に向けて広げていくことで、
グローバルな視点を持つことができるようになります。
「つながり」の意味すること
これまで、
わたしたちが「社会的な存在」であり、
その社会的なつながりは、
時間的にも、空間的にも広がってているということをみてきました。
次回は、この「つながりがある」ということが、
何を意味しているのかについて、
もう一歩だけ、考えを深めてみたいと思います。
ヒントは、わたしたちは、「◯◯関係の中で生きている」です。
「◯◯」にどのような言葉が入るのか、
次回までに少し考えてみてください。
それではまたお会いしましょう。
ぜひ、フォローいただけると嬉しいです。
Ciao!