おおきな、りんご! : 知育絵本

子どもが最初の言葉を発するとき、
私たちは、子どもの成長に心を打たれます。
その、最初に話し始める言葉は、
「りんご」だったり、
「おおきい!」だったりしたのではないでしょうか。

そんな、子どもたちが最初に発する言葉を
タイトルにした絵本「おおきな、りんご!」は、
少しお腹を空かせた男の子が、
大きなりんごを自分で選んで食べるという
とてもシンプルで、ほのぼのとした物語です。

子どもたちは、
子ども目線で描かれるストーリーに共感し、
「おおきな、りんご!」と言いながら
絵本を楽しんでくれることでしょう。

ただ、この絵本には、もう1つの目的があります。
それは、子どもが言葉を覚え始める時期から、
私たちが、この世界をどのように捉えているのか、
認知の仕組みを伝えることです。

何が必要か?:カテゴリーの概念に触れる

おながかすいたら「食べ物」、
みずみずしくて、甘いものが欲しい時は「フルーツ」、
歯ごたえと酸味があるものが欲しいなら「りんご」を選ぶ。
絵本を通じて、
食べ物やフルーツ、りんごといった、
カテゴリーの概念に自然に触れることができます。

何を選ぶか?:モノゴトの要素に触れる

大きいリンゴか小さいリンゴか、
赤か緑か、
丸かハート型か。
この絵本を通じて、
大きさや色、形といった、
モノゴトの要素についての理解を深めます。

どう働きかけるか?:モノゴトの構造に触れる

りんごには青虫が穴を開けています。

その穴を取り除くために、
りんごの「左上」の部分を切り取ります。

また、りんごの食べられる部分は、
果肉と果皮だということを確認します。

そして、食べやすいように、
6つにりんごを切り分けます。
上下左右の象限や、
モノの構成要素、切り分け方など、
モノゴトの構造についての感覚も育てます。

認知の仕組みを学ぶ

そして最後に、
私たちが、「りんご」を見るとき、
私たちは、自分の中にある、
多様な概念の組み合わせによって
目の前にあるりんごを
認知していることを伝えます。

「認知の仕組み」というと、少し難しくも感じますが、
この絵本は、
幼い子どもたちが、ストーリーを楽しめることを一番にして、
自然に、学びに触れられるように工夫されています。

この絵本が子どもたちの理解力、分析力、考える力、
そして創造性を高める手助けとなることを願っています。

りんご好きの子どもたちに

大きな、りんご!」は、
子どもたちが言葉を覚える時期にぴったりの絵本です。
シンプルでほのぼのとしたストーリーを通して、
さまざまな概念や認知の仕組みに触れられることで、
お子さんの成長をサポートします。
ぜひ、お子さんと一緒に楽しんでください。

なお、日英バイリンガル版もありますので、
バイリンガル教材としてもお使いいただけます。

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